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家主様の立場から考える業種研究 【3】葬祭ホール(家族葬用)

 土地オーナー様から、よくこのような質問をされます。「ロードサイド店舗での土地活用を検討するには、最低どれだけの土地面積があれば可能ですか?」
 答えは、「100坪」で、業種は『葬祭ホール(家族葬用)』ということになります。具体的には、”建物40坪+来客用駐車場4台+霊柩車用駐車場1台”です。

  ◆ 土地活用のために必要な土地面積(業種/必要最低面積)
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    ・ 葬祭ホール(家族葬用) / 100坪
    ・ 牛丼              / 200坪
    ・ ラーメン            / 250坪
    ・ コンビニ            / 300坪

 3年くらい前から、お葬式のスタイルが大きく変化しました。近親者のみで行ない、社交的・儀礼的な弔問をお断りする『家族葬』の登場です。
 この『家族葬』が急に広がった理由については、”不透明と言われていた葬儀費用がインターネットなどで比較検討できるようになり価格競争が起こった”、”近所付き合いが少なくなった現代の潮流”などと言われています。
 そのため、従来の葬儀は公営斎場や大手葬儀社の葬祭ホールで行なわれていたのが、『家族葬専用の葬祭ホール』が必要とされるようになりました。

 家主様から見た、葬祭ホール(家族葬用)のメリット・デメリットを整理すると次のようになります。

  ◆ メリット
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    ・ 小さな土地でも賃貸できる。
    ・ 一般の商業店舗よりも売上げ変化や競争が少なく、安定性がある。

  ◆ デメリット
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    ・ 近隣から反対されやすい業種である。
    ・ 建物の再利用が難しい。

 家主様自身も、葬祭ホールに賃貸することに抵抗がある方も多いかと思います。ですが、今まで面積が小さくて良い土地活用ができなかった土地について考えてみる良い機会かも知れません。